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マッチングアプリでの詐欺被害!泣き寝入りしないための知識

投稿日:2019年8月21日 更新日:

スマホと男女

近年、マッチングアプリをめぐる詐欺や脅迫などの被害が増え続けています。

もともと大学生など若者が利用者の中心でしたが、電話番号認証をはじめ簡単な本人確認の仕組みが整うにつれて、さまざまな年齢層の人が利用するようになり、いわゆる出会い系サイトの発展系として徐々に市民権を得るようになってきました。

しかし、利用者の広がりと並行してトラブルも増えるようになり、詐欺や美人局(つつもたせ)のような犯罪も目立つようになってきています。

日頃こういったアプリを使わない人にとっては「自分には関係ない」と思われるかもしれませんが、今後は出会い系の延長線のような使い方以外にも、婚活の補助的なツールとして利用する人も増える可能性が高いです。

その結果、これまでそういったアプリに興味がなかった人も、日常的に利用することが予想されるため、この機会にマッチングアプリの実態やトラブルに巻き込まれないための対策について知っておくことが重要です。

そこで今回は、マッチングアプリをめぐる詐欺などのトラブルの実態と対策について解説していきます。

マッチングアプリをめぐる詐欺被害の実態と手口

まずは、マッチングアプリで実際に起こっている詐欺被害と、その具体的な手口について紹介します。

もっとも多いのは写真詐欺や写メ詐欺

マッチングアプリで現状もっとも多いのは、いわゆる写真詐欺写メ詐欺と呼ばれるものです。

簡単に言えば「会って見たらプロフィール写真と全然違った」というケースで、利用者の多くがこういった経験をしているのが実態です。

プロフィール写真ではとても美人だと思っていたのに、実際に会ってみたら写真と違って全然自分のタイプではなかったという経験は、多くの利用者がしていることのようで、インターネット上にはさまざまな実体験を語る人がいます。

しかし、写真と実物とが違うという経験はマッチングアプリに限らず、大なり小なり誰もが経験することといえます。

実際に会ってみて自分のタイプではなかったという場合は、それ以降の付き合いをやめればよいため、詐欺や脅迫といったトラブルにまで至ることはほとんどありません。

実際、マッチングアプリのおける写真詐欺は、実際の詐欺ではなく「盛った写真」というスラング的な意味合いで使われることがほとんどです。

マッチングアプリ 写真詐欺

ただ、人によっては自分の写真ではなく、美男・美女で有名な友人の写真を自分のものとして投稿しているケースもあるようです。その場合はアプリの規約違反となりますから、運営に報告することで二次被害を防ぐことができます。

いずれにせよ、プロフィール写真だけで過度の期待をしない方が賢明です。実際に会う場合には、相手の性格や目的を見極めて慎重に付き合うようにしましょう。

詐欺商材や不要な高額商品を買わされるケース

写真詐欺や写メ詐欺は利用者に実害(金銭的な被害など)をもたらすことはほとんどありませんが、一部では利用者に数十万円~数百万円もの被害をもたらした詐欺事件も発生しています。

たとえばメッセージのなかで「絶対に稼げる方法がある」「儲かる投資対象がある」といった儲け話を持ちかけ、高額の詐欺商材を売りつけるといった手法がマッチングアプリで横行しています。

普段、こういった怪しい勧誘には応じない人であっても、マッチングアプリでメッセージのやりとりをするなかで仲良くなるうちに「この人が紹介しているなら信じられる」と思って勧誘に引っかかってしまうケースも少なくありません。

あるいはデート商法といって、アプリを通じて相手を呼び出し、巧みに話をすることで本来は不要な宝石や絵画、株式などを購入させる手口もあります。

いずれにせよ、マッチングアプリの本来の目的は果たされず、結果としてお金を騙し取られたり、不要な商材を買わされるなどの被害が多く報告されているので注意が必要です。
マッチングアプリの被害

「ぼったくり」のお店に連れて行かれるケース

東京や大阪などの繁華街では、いわゆる「ぼったくり」のお店が警察から摘発を受ける事件が多く発生していますが、マッチングアプリで出会った人に呼び出され、結果的に客に対して不当な要求をする店舗に連れて行かれるケースも最近増えているようです。

特に男性の場合、女性の方から誘ってくれたということで、ほとんど何の警戒もせずに呼び出された場所に行ってしまう人も多く、その結果、高額な代金を請求する店で飲食してしまった経験のある人も、決して少なくないのです。

有害なサイトに誘導しようとするケース

マッチングアプリでやりとりをするなかで、「別のもっとよいサイトがある」といったメッセージを送り、有害なサイトに相手を誘導しようとする手口もよく見られます。

たとえば、相手の誘導にしたがって別のサイトを訪れると、そこから高額な利用請求をされたり、場合によっては、利用しているマッチングアプリ自体がサクラを雇って利用者に頻繁にメッセージのやりとりをさせ、高額な利用料金を支払わせようとすることもあるようです。

ネットワークビジネスや宗教に勧誘されるケース

アプリ上のメッセージで相手を呼び出し、マルチ商法ネズミ講に勧誘するケースもあります。

ターゲットをさまざまな方法で誘って、マルチ商法のメンバーにするやり方はインターネットが発達する以前から存在していますが、マッチングアプリでも数多く報告されているので注意が必要です。

ネズミ講は違法で摘発の対象となりますが、実際の商品を売った人を新規の販売員として勧誘し、次々に販売のネットワークをねずみ算式に広げていくマルチ商法やネットワークビジネスは違法なものではありません。

そのため、被害を警察に訴えたところで捜査してもらえないことがほとんどですから、少しでも怪しいと感じたら直接会うのを控えるなど、個人的な対策が必要となります。

また、怪しげな宗教に勧誘されるケースも少なくありませんから、その場の雰囲気に流されずに、はっきりと拒絶の意思を示すことが重要です。

性犯罪に巻き込まれるケース

女性がマッチングアプリを利用するにあたってもっとも恐れるべきは、何らかの性犯罪に巻き込まれてしまうことです。

実際、利用した女性のなかには、強姦や準強姦の被害に遭ってしまうケースも報告されています。あるいは、相手から執拗に付きまとわれたり、ストーカーの被害に遭ってしまうこともあります。

マッチングアプリでは相手のはっきりとした素性がわからないため、前科がある人が利用者のなかに紛れ込んでいたとしても見分けることはほぼ不可能であり、さらにアプリを通じて双方の合意の上で会っているため、性犯罪を証明するのが難しいのが実態です。

メッセージをやりとりするなかで、少しでも「怪しい」と感じた人には極力会わないでおくことをおすすめします。

美人局(つつもたせ)の被害に遭うケース

美人局の被害逆に男性の利用者に多いのが、いわゆる美人局の被害に遭ってしまうパターンです。

美人局とは、男女が共謀してターゲット(の男性)を誘惑し、その女とターゲットが一定の関係を持とうとしたところで、男が「自分の妻(恋人)を誘惑した」などと言いがかりをつけてターゲットから金品を巻き上げる手法のことをいいます。

古くから存在している恐喝手法ではありますが、インターネットが登場してからはSNSや出会い系サイトを利用した手口が横行しており、マッチングアプリでも被害が報告されています。

特に結婚している男性が狙われるケースが多いですから、既婚者の人は安易にこういったアプリに手を出すのは控えるべきでしょう。

また、18歳未満の女子に成人だと偽らせ、男女の関係になった後に未成年であることを告げ、そのことを弱みとしてターゲットに金銭を支払わせるケースもあるようです。これに関しては、恐喝であると同時に児童売春の問題にもなってくるため、特に悪質なケースといえるでしょう。

児童売春に関しては、以下の記事で取り上げていますので、こちらも参考にしてください。

詐欺の見分け方は?マッチングアプリを利用する上での注意点

マッチングアプリは簡単に出会いの場をつくれるというメリットはあるものの、これまで説明してきたような、さまざまな犯罪やトラブルの温床にもなっているのが実態です。

たとえば、いわゆるサクラに騙されて無駄な課金をしてしまったり、相手が悪徳業者の関係者で、結果的にぼったくりのお店に連れて行かれ脅迫を受けたなどのケースです。

こういった詐欺や脅迫などの問題行為を見分けるにはどうすればよいのでしょうか?

残念ながら、絶対に詐欺などの犯罪に引っかからない方法というものはありませんが、以下の特徴と見分け方のコツを知っておくだけでも被害を抑えることができます。
マッチングアプリのリスク

「サクラ」の特徴

運営側が雇った人員が利用者になりすます「サクラ」を見分けるコツとしては、特に次のポイントを押えておきましょう。

  • 必要以上に連絡が来る
  • 返信がコンスタントに早い
  • 質問に答えず、自分の言いたいことだけを言ってくる
  • 関係が深まっていないのに、身体の関係を匂わす発言をする
  • 他の手段でのコミュニケーションを極端に嫌がる

必要以上に連絡が来るうえ、常に5~10分以内に返信が来る場合、アプリの利用を専門にやっているサクラの可能性が高いといえます。

当然、それだけでサクラと断言することはできませんが、こちらからの質問にはまともに答えず、自分の言いたいことだけを言ってくるなど一方通行の会話が連続する場合は、疑ってかかった方がよいでしょう。

また、相手がサクラだった場合、アプリの利用によって課金して欲しいため、他の連絡手段でのコミュニケーションを極端に嫌がるという特徴があります。少しでも怪しいと感じたら、LINEなど他の方法でのメッセージ交換も提案してみましょう。相手がサクラだった場合、執拗にアプリでのコミュニケーションを勧めてくる可能性が高いです。

悪徳業者の特徴

フィッシングサイトなど悪質なサイトに誘導する業者を見分けるコツとしては、特に次のポイントを押えておきましょう。

  • 写真が美男子・美人
  • プロフィール文が非常に短く、簡単な文言で終わっている
  • 男性の場合は高学歴で年齢のわりに年収がとても高い
  • 女性の場合は不自然に積極的なメッセージを送ってくる

相手が業者の場合、とにかく不自然なところが目立つのが特徴です。ありえないほど写真が美男子・美人だったり、プロフィールで高学歴・高収入を執拗にアピールしているのが特徴です。

また女性の場合、何の警戒心もなしに気軽にメッセージが来たり、連絡先を交換したがるような場合、業者が利用者のふりをしている可能性が高いです。

ネットワークビジネスや宗教の勧誘の特徴

ネットワークビジネスや宗教の勧誘が目的の場合、次のような特徴があります。一般人とほとんど変わりがないため見分けるのは難しいですが、最終的には勧誘してくるため、できるだけ早い段階で相手の目的を見破ることが重要です。

  • プロフィールに「○○で人生が変わった」というような文言がある
  • 年収の高さをアピールしてくる
  • 不自然にこちらの相談に乗ってくれたりアドバイスをしてくる
  • 異常なほどポジティブ思考

特に「○○が私の人生を変えた」「××で年収~円に!」といった文言を多用しているプロフィールの相手は要注意です。また、ネットワークビジネスをしている人の特徴として、ポジティブ思考を徹底していることもあります。

実際に会ってみないとわからないことも多いですが、なんとなく「おかしいな」と感じたら、その時点で連絡を取り合うのを止めることが重要です。

マッチングアプリで詐欺に遭った場合の対応は?逮捕してもらえる?

このように、マッチングアプリを利用しているサクラや悪徳業者を見分けるにはそれなりのコツがあるので、特徴を知っておくことで被害を抑えることができます。しかし、それでも詐欺などの犯罪に遭ってしまう可能性もあります。

その場合、どうすればよいのでしょうか?

重要なのは、詐欺だと気づいた段階で弁護士に相談して必要な対応をすることです。

自分ひとりだけで解決しようとすると時間がかかるだけでなく、最終的には泣き寝入りせざるを得なくなってしまうこともあります。特に相手が詐欺師の場合は、計画的な犯行のうえ、すぐに逃げてしまうため早急に動く必要があります。

そのため、こういった犯罪に詳しい弁護士の協力を求めるとともに、次の点に意識してできるだけ早い解決を目指しましょう。

素早く証拠を集める

「詐欺かもしれない」と思った時点で、可能な限りの証拠を集めておきましょう。

繰り返しになりますが、フリマアプリで詐欺をはたらくような人や業者は、相手を騙したらすぐにアカウントを削除して逃亡するのが普通です。その前に犯罪の証拠を集めておき、警察に被害の実態を説明できるようにしておくことが重要です。

また、収集した証拠は後の裁判でも必要となりますから、特にメッセージのやり取りの履歴や詐欺商材などを購入した履歴などは必ず残しておくようにしてください。代金の引き落とし画面のスクリーンショットや、領収書の写しなどを保存しておくのもよいでしょう。

「こんなものでは証拠にならないのでは?」と思わずに、どんな些細なものでも残しておくに越したことはありません。
被害の証拠集め

消費者センターや警察に連絡する

詐欺に遭ったとわかったら、まずアプリ運営者に連絡し、相手のアカウントをロックしてもらうなどして、被害の拡大防止に努めましょう。

そのうえで消費者センターや警察に連絡することをおすすめします。消費者センターは詐欺などのさまざまな消費者トラブルの相談に乗ってくれるのに加え、返金などについての実践的なアドバイスもしてくれます(※1)。

それから詐欺や脅迫などで金銭的な被害が出ている場合には、必ず警察に連絡しましょう。捜査の結果、犯罪が明らかになった場合は相手を逮捕してもらえます。

まだ被害が出ていない場合でも、警察相談窓口に電話すれば、詐欺などの犯罪の可能性がある事案についても話を聞いてくれます(※2)。相談窓口は全国どこからでも、自分の地域を管轄する警察本部の相談窓口につながるようになっているので、気軽に相談してみましょう。

弁護士に相談して対策を練る

そして、繰り返しになりますが、詐欺や脅迫などの被害に遭った場合、あるいはその疑いが強い場合は、できるだけ早く弁護士に連絡して必要な対策を練るのがベストです。

特にマッチングアプリ系のトラブルは警察がそこまで介入しないといわれており、実際に金品を騙し取られるなどの被害に遭わなければ動いてもらえないことが多いです。

ですが弁護士ならば、疑いのある段階で必要な対応についてアドバイスしてくれるだけでなく、実際に被害に遭った場合は訴訟を含めて返金の交渉を被害者に代わってしてくれるので、精神的にも楽になります。

特に詐欺商材やデート商法などの場合は、被害者本人ではなく弁護士が代わりに交渉することで、返金や契約の解除がスムーズにできる可能性が出てきます。

被害者が交渉を持ちかけた場合はまともに取り合ってくれない相手でも、弁護士が交渉することで「拒否すると訴訟になる」というプレッシャーを与えることができるため、話し合いだけで問題が解決するケースは少なくないのです。

「弁護士に依頼したいけれど費用が心配」という方は、初回のみ無料で相談に乗ってくれる弁護士や弁護士事務所を利用するとよいでしょう。弁護士の無料相談については以下の記事で説明しているので、ぜひこちらを参考にしてください。

また、失敗しない弁護士に選び方についても、こちらの記事で説明しています。

マッチングアプリでの詐欺被害は弁護士に相談を!

マッチングアプリの詐欺被害の実態と対策について解説しました。

婚活サイトや出会い系のマッチングアプリは、多くの人にとって敬遠しがちなものですが、最近では恋愛や結婚に欠かせないツールとして日常的に活用する人も増えています。

いわゆる出会い系アプリよりは安全という認識をもっている人も多いですが、まったく素性のわからない人に会う性質上、さまざまなトラブルが発生しているのが実態です。

本記事を参考に、マッチングアプリをめぐるトラブルにはどういうものがあるかを知っておき、いざというときに必要な対応がとれるようにしておきましょう。

消費者センターや警察に相談することも有効ですが、特にスムーズにトラブルを解決した場合には、早い段階で弁護士に相談することをおすすめします。

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